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カロッツェリア・サイバーナビ 2016モデルレポート
カロッツェリアのフラッグシップ「サイバーナビ」が新しくなった。
とはいえ、毎年この時期(5月)にはモデルチェンジを繰り返しているので、さして驚きもしないと思うが、ハードもソフトも全ての能力を一新する「サイバーナビ史上最大」のフルモデルチェンジだといえば、如何だろう。
軽くアウトラインをなぞると、従来機は市販ナビで唯一ハードディスクを使用していたが、本機より32GBのSDカードに変更。
ハードウェアの能力向上に伴い、処理スピードは3倍。測位精度も向上。モニターもVGAからアルパインと同じ高画質XGAに変更。10インチモニターの車種別モデルも準備している。
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10インチXGA車種専用モデルは、トヨタ・アルファード系・ノア系。ホンダ・ステップワゴンの3種類。
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道案内についても強化され、道路情報に関するビッグデータを利用して、ネットサーバーで目的地検索・ルート探索を実行。実走に基づいた合理的な案内が実現。これを「スーパールート探索」と呼称する。
注)ナビ本体でも検索・探索はモチロン可能です。
さらなるトピックスは、ドラレコ・セキュリティー機能。
ARを活用したドライブサポート機能を発展進化させ、ドライブレコーダーとしても機能するようになった。
室内撮影用カメラも用意されており、有事の際には自動撮影。異常をメール送信で知らせるセキュリティー機能も付く。
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ドラレコ・セキュリティー機能を付加する「マルチドライブアシストユニット」。9月にはコレと通信モジュールがセットになったモデルがラインナップに追加される。
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オプションで設定されるリアモニター(プライベートモニター)も新しい。
ナビ男くんのソリューションを意識した感もあるが、シートの背面にスタイリッシュに装着することを目的とした仕様となっている。人気のSUV系では、これがマストだろう。
以上。かなり省いたので、関心ある方は、オフィシャルサイトに目を通すことをお薦めしたい。
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ナビ男くん的には興味津々のリアモニター(プライベートモニター)。スタンドが妙に分厚くて、ちょっと不細工かも(?)。このスタンドの中には電気的に必要なパーツが収まっているとのこと。
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ナビはルートの質=“ナビ質”を重視するワタクシとして、最も感心あるのが「スーパールート探索」。
ナビゲーションに内蔵されているコンピュータより、さらに賢いであろうサーバーに設置されたコンピュータが導き出した最適なルートとはいかなるものか、さらに極められた自車位置精度と共に、ぜひ体感してみたいと思う。
因みに新しいサイバーナビには、GPS衛星32個。グロナス衛星24個。みちびき衛星1個。SBAS補正衛星2個から位置情報を取得・演算処理を行うという、とてつもなく自車位置精度向上にこだわった専用システムが搭載されている。少しやり過ぎではないかとも思ったが、タワーパーキングから出庫したら、スグその成果が実感できるらしい。
また、全データ更新がようやくMacでも可能となったことは、意外と大きな購入動機かも知れず。サイバーナビが判る・欲しいという人と、Apple製品が好きという人は、どこか被る(?)ので、潜在層の獲得に貢献するのではなかろうか。
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「ビッグデータ」がトレンドになる遙か昔。2006年からスマートループはスタートし、現在10年分のビッグデータが収集されている。これの活用により、サイバーナビはみるみる道案内が上手くなっていった。
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さてさて、進化の粋を集めたかのような「新、サイバーナビ」。
とはいえ、その全てを体感するには、9月の発売まで待たなければならないのだけれども、6月下旬には、マルチドライブアシストユニットが付かないモデルが先にリリースされる予定。
待てない人やドラレコやセキュリティーに感心なければ、一足早くカーナビの最先端が体感できる。
候補に加えてみることをお薦めしたい。
2016年5月 店長レポート
注)紹介したサイバーナビ各種機能は、グレードやオプションにより異なることがあるので、購入時にはお間違えの無いように。
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