純正オーディオにプラスアップ! BEST2♪とJBLスピーカーのセッションで、 ベンツCクラスの純正オーディオが別次元領域へ。 お久しぶりです。店長です。 あまり表に顔を出さなくなった間に、業界もずいぶん様変わりいたしましたが、ナビ男くんはどっこい元気! 純正ナビが大勢を占めた現在も「純正プラスアップ」をスローガンに、G-JUST や SumaMoni など、純正システムがもっと便利でもっと快適にご利用いただけるようになる、アイデア溢れるソリューションを自ら創り出すようになりました。モチロン本件もそのひとつです。 ナビ男くんがホームページを開設して今年で20年。どうぞ引き続きご贔屓の程。 などと照れ隠しの挨拶が長くなりましたが、のこのこ出てきたのには理由があります。「純正オーディオ革命」を標榜し、車種別のサウンドチューニングを展開しているBEST2♪(ベスト・ベストと読む)。これに新ソリューションが登場。 このBEST2♪にスピーカーをセットにした新プランのリリースが決定いたしましたのでそのご報告。本件の開発には、少なからず私も絡んだ(巻き込まれた)ので、思い入れもひとしおです。
・初セッションのステージは…ベンツCクラスに決定。その理由は? この記念すべきスピーカーとのセットプランに選ばれた栄誉ある車種はメルセデス・ベンツ現行Cクラス(W205)。標準オーディオは、なるほど最初の印象は決して悪くないのだけれども、耳の肥えた人がもっと掘り下げて音楽を楽しもうとすると…開発スタッフ曰く。『う~ん。BEST2♪に加えてスピーカーも交換しましょう!』という想定外(!)な結論に至りました。(詳しくは書かないけど、オーナー様なら思い当たる?)
・BEST2♪はスピーカー交換不要が売り文句だったのでは? しかし、しかし、しかし、音が悪い原因としてスピーカーだけに責任を押し付けない、まるで義賊のようなBEST2♪にしては、スピーカー交換という今回の事態は異例中の異例。間違えると公約違反に問われそうな気がしないでもないものだから、開発スタッフに心境を聞いてみたところ、「さらに音が良くなるのなら、積極的にスピーカーも提案していきたい」「BEST2♪と相性の良いスピーカーならなおさらOK」と、意外とフレキシブル。しかもドア構造の問題で、Cクラスは市販スピーカーへの交換が事実上不可能に近い=だからやりがいがある(!)さらに、Cクラスは店長の自家用車=だから壊してもよい(涙)などの前向きな意見を承りました。 かくして開発にGOサインが出されたのであった…。
・開発ストーリーは長くなるので省略(笑)です。 その開発ストーリーに関しては、別の機会(あるのか?)として、紆余曲折の末に出来上がったのが、JBLスピーカーと組み合わせた本品。 「ドア構造上の寸法的制限」「小口径でも幅広い音域がカバーできること」「当然のこととしてBEST2♪との相性」などを鑑み、候補の中から最善としたのがコレ。専用設計のスピーカーブラケットも、ちょっと見たことない立体的な形状となりました。何度も試作を繰り返したので、ドアの振動対策も万全!
・まずはJBLスピーカー単体で試聴。 BEST2♪をOFFにして、まずはJBL単品で試聴。なるほど…このスピーカーはライブ会場など華やいだ場所の再現が得意な様子で、全音域でしっかり鳴っているなと思う反面、高音域が出すぎるきらいがあり、女性ボーカルの声が伸びていくあたりに個人的にはどうかなと思うところあり。(歳のせい?) あと、JBLとは関係ないけど、ボリュームを上げるにつれ足元に埋まっているベンツ純正のサブウーファーがぶわんぶわん鳴っているのも締まりがない。これが足を引っ張って雰囲気悪くしてる感じがしないでもない。
・BEST2♪とJBLスピーカーなら…・ ここでBEST2♪をONにすると、伝説の「MogamiModel」を踏襲する内蔵アンプとSRSの相乗効果で音圧が一段高まり、コンサートホールの一番良い席に座っているようなバッチリなリスニングポジションに様変わり(これはいつも通りですが…)。JBLの華やいだ印象はそのままに、高音域も上手くコントロール。女性ボーカルにも艶が出てムード満点。出過ぎた印象も和らいだ。 純正オーディオ最大の懸案だった、中音~中低音域があまり聞こえてこない。且つサブウーファーが助手席足先に埋め込まれており重低音だけドコドコ出るといったスピーカー構成上のバランスを欠いた症状も改善。ダッシュボードがピアノの鍵盤に様変わりしたかのように、高音~中音~低音、よどみなくつながるようになりました。特に純正サブウーファーが引き締まり、和太鼓の連打が空気を震わす感じが超リアル。も~個人オーナーとしても大満足!やり遂げた開発スタッフに拍手!BEST2♪が奏者(この場合、オーディオ・スピーカーおよびスピーカー構成・配置など車室内環境)を影響下に収め、その指揮のもと奏でられる音楽は「これがホントに純正オーディオなのか」と、驚かれること必至。
・「交換できない純正オーディオに満足できない」その矛盾に 純正ナビ・オーディオが大勢を占め、おいそれと”市販品に交換”なんてことができなくなった昨今。「使いにくいな~」「なに?この音…」等々、不満を抱えつつも現状を受け入れるしか策はなく、自動車メーカーにその不満を伝えてもそれが運よく改善されるのは数年先に登場するニューモデルから。 何も変わらない。何の得もないばかりか、これではニューモデル登場の暁にはさらに地団太を踏むことになる(涙)。 ナビ男くんでは、こんな状況に一石を投じるべく、純正プラスアップ。「できない」を「できる」に変えるソリューションを各種自社開発しているわけだが、特にカーオーディオに関して申し上げればコレ。押しつけに抗う最後の砦が、BEST2♪なのだと思う。 あいにくMベンツCクラスのソリューションはスピーカーを交換するため対象外なのですが、その他の対応車種の場合、BEST2♪が気に入らなければキャンセルOKなので、我慢しないで自分の好みに合うかどうかいちどお試しになってはいかがだろうか。 2018年8月|店長レポート